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他大学大学院入試(情報系修士)受験録

IT・システム開発

この記事は他大学や他学部の大学院入試を考えている方向けに、大学院入試受験までの準備過程、対策方法を残します。

関連記事として、本ページをAIを用いて掲示板まとめサイト風に再構成した記事もあります。このページが少し読みづらいと感じた方などはこちらも参考にされてみてください。

背景

私は学部とは違う大学への進学(いわゆる外部受験、悪い言い方で学歴ロンダなどと言われるやつ)を経験しましたが、その際に大学院入試関連の情報の少なさに悩まされました…
情報の少なさ故に大学・研究科の選定から願書記入、試験対策まで漏れなく苦労しました。この記事では、その時の経験やTipsなどをつらつらと書いていきますので、参考にしてみてください。

前提

  • 著者は工学部情報工学系→他大学情報系の研究科(修士)に進学(修了済み)
  • 経験に基づいて情報系(情報工学)の大学院に関して書きます
    • 情報系でなくても理工学系分野であれば基本的には同じだと思います
    • 文系学部から理工学系の大学院進学を目指す方にも参考になると思います

スケジュール感

大学院入試は1次募集(夏受験)と2次募集(冬受験)があることが一般的ですが、2次募集は欠員補充目的の場合が多く、募集しない年があったりするので基本的には1次募集での合格を目指すと考えてください。
(2次募集がある場合でも、1次募集時に補欠繰上げ合格を出す大学・専攻もありますので、その点からも2次は当てにせず1次を狙うべきだと思います)

1次募集の場合、多くは8月ごろに受験になりますので、その前提で書いていきます。8月ごろの受験の場合だと、だいたい4月から本格的に動き出す人が多いです。(東大や京大でもそのあたりから動く人が多いので、他の大学でも同様だと思われます)
私も実際にそのあたりから動き出しましたし、大学院の同期に聞いても概ねこのスケジュール感で動いてるみたいでした。合格確度をあげたい方はもう少し早めに動いても良いかもしれませんね。

4月〜5月にやること

やることは4つ。

①研究室訪問(説明会参加)&受験先決定
②受験科目の把握
③過去問の入手
④英語試験を受けること(申し込むこと)

①研究室訪問(説明会参加)&受験先決定

とにかく早めに受験先(研究室)を決めることです。受験科目(特に英語試験)を早めに確定させることが合格に向けて重要だからです。以下のように、研究科・専攻ごとの説明会を開催している場合は、積極的に参加することで研究室選びが進むと思います。説明会の場で研究室の見学のアポなんかをとってもいいと思います。この類の説明会は例年4月〜5月の間に開催されますので、逃さないように早めに確認だけでもすることをお勧めします。各大学・研究科の説明会案内は以下のような感じで各大学の研究科HPに記載があると思いますので、探してみてください。

東京大学 大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 総合分析情報学コース コース入試説明会 (2023年度夏季入試) - 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 東京大学 大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 総合分析情報学コース コース入試説明会 (2023年度夏季入試)
入学・進学案内 | 東京大学 大学院 情報理工学系研究科
ページが見つかりませんでした | 京都大学大学院情報学研究科
京都大学大学院情報学研究科は、日本で初めて「情報学」を標榜した研究科として1998年4月に設立されました。当研究科の研究や教育、資料についてまとめています。
https://www.titech.ac.jp/0/prospective-students/open-campus/briefing
大阪大学大学院情報科学研究科

説明会経由で研究室訪問に行く場合もあると思いますが、研究室のサイトなどから連絡先(メールアドレス)を確認して直接アポを取っても良いと思います。
教授(准教授)は忙しくて迷惑ではないか?と思われるかもしれませんが、大学教員は意欲的な学生を無下にはしない方が多いので、そこまで心配しなくても良いです。(無碍にされるような教員陣であれば、研究室生活がしんどくなるのでその研究室は避けるほうが無難だとも思います)
ただ、大学教員は非常に多忙なので、貴重な時間を割いていただくという気持ちを持って、丁寧かつ適切な対応を心がけてください。特に、相手の時間を無駄に潰すようなことは避けて、事前に調べられることは調べてから臨みましょう。

研究室訪問や研究室選びに関しては、下記リンクの京大情報学研究科の教授による記事が非常に参考になります。私自身も受験時にはこの先生のブログを影ながら参考にしていました。

大学院入試に向けた活動指針 ー 他大学も視野に|Dr. Kano
大学院入試は夏に実施されることが多く,これから願書を提出する学生も多いことだろう.私が所属してきた大学院(京都大学大学院工学研究科化学工学専攻および情報学研究科システム科学専攻)での経験をふまえて,大学院入試(修士課程または博士前期課程)を...

②受験科目の把握

受験先決めたら募集要項で必要事項を確認してください。多くの場合、院試は専攻単位で行われるので、各専攻の募集要項を確認することになると思います。特に英語試験はTOEICやTOEFLスコアの提出が求められることも多く、できるだけ早めに受験することで後が楽になります。(英語試験については④でも記載してます)

③過去問の入手

過去問はwebで公開されていたり、取り寄せが必要だったりと受験先によって異なるので早めに確認・対応しておきましょう。過去問の答えは公開されていないと思うので、可能であれば研究室訪問時に過去問の答えを入手しておくことをおすすめします。

内部受験生と外部受験生の差は、参考書選びと過去問の答えの有無によるところが大きいため、ここをクリアできればだいぶ楽になります。(まあ、ちょっと頼みづらいお願いだと思いますので、もらえたらラッキーぐらいのスタンスでいるほうが良いでしょうね。)

④英語試験を受けること(申し込むこと)

この時期、特に重要なのは英語試験です。英語試験は他科目と同日受験となっている募集は少なく、TOEICやTOEFLを事前受験して、スコアシートを願書とともに提出するパターンが多いと思います。スコアシートを提出するタイプの英語試験は、複数回のチャンスがあって、試験日前に確実に合格確度を上げることができる唯一の機会です。ですので、とにかく1回目の試験を早く受けること、必要なら複数回受けることをおすすめします。

この時期に1回目を受けたら、スコアシート提出が願書提出時に求められる場合でもTOEICは2回程度、TOEFL iBTなら4回程度受験チャンスがあると思います。(私は2回受けました)

6月ごろまでにやること

願書提出はこの時期に行うところが多いでしょう。願書提出と同時に研究計画書が求められることもあります。その場合はこの時期までに書いておくんだということを頭に入れておいてください。提出は郵送でも良いですが、モチベーションを上げるという観点から、近いなら直接窓口まで出向いて提出しても良いと思います。

6〜8月にやること

試験対策対策、過去問に本格的に取り組む時期になります。もちろん、この前からも少しずつ取り組む方が良いです。試験科目は、情報系の場合には基礎数学・CS基礎+専門科目というところが多いでしょう。
過去問を確認して、それに合わせて参考書を選ぶと良いです。学部生が受けている授業の教科書がわかればそれを参考にしても良いかもしれません。参考書はあくまでも過去問を確認の上、その受験校・専攻に合うものを選んでください。特に専門科目は、受験先大学の学部生が授業で使っている教科書を使うことをお勧めします。シラバスとか大学生協の書店なんかを確認することでどの教科書を使っているかわかったりします。(わからなければ、研究室訪問時に学生に聞いてみると良いかも…?)

一応以下におすすめできそうな参考書を記載します。参考書に迷った、何を選んだら良いかわからない場合には参考にしてみてください。

基礎数学の参考書

よくお勧めされるのがマセマシリーズですね。私も利用しましたし、これだけで院試に対応できました。

  • 微分積分キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • 線形代数キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • 確率統計キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • 複素関数キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • 常微分方程式キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • 偏微分方程式キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • フーリエ解析キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • ベクトル解析キャンパス・ゼミ(楽天Amazon
  • ラプラス変換キャンパス・ゼミ(楽天Amazon

初学であれば、YouTubeの動画とかも良いかもしれません。ヨビノリとか。(私は院試前は知らなかったので、早く知りたかったです)

Video|予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
ヨビノリの動画を紹介しているページです。ヨビノリでは、ユーモアのある楽しくてわかりやすい講義を提供しています。

CS基礎科目・専門科目の参考書

CS科目・専門科目は受験先によって必要とされる項目が全く異なるため、汎用的にお勧めできるものはなかなかありませんが、個人的に役立ったものを紹介します。

広く浅く系

CS系の科目を広く浅く抑えておく必要がある場合は、基礎的な教科書や応用情報技術者試験の参考書などをお勧めします。

  • 応用情報技術者試験の対策本(楽天Amazon
    正直どの書籍でも良いと思います。詳細が記載されたものからイラストが豊富なものまであるので、好みのものを利用すると良いでしょう。
  • 入門コンピュータ科学 ITを支える技術と理論の基礎知識(楽天Amazon
    この参考書では、アルゴリズム、コンピュータハードウェア、OS、ネットワーク、言語、ソフトウェア工学、DB、CV、AIなど広く抑えられるような構成になっています。
言語系
  • オートマトン言語理論 計算論〈1〉(楽天Amazon
    ちょっと高いので、大学図書館などで探すのも良いと思います。
制御工学系
  • フィードバック制御入門 (システム制御工学シリーズ)(楽天Amazon
    某大学で教科書として利用されているらしいです。割と分かりやすく記載されている印象ですが、古い本であるためちょっととっつきにくさもあるかも?
データ構造・アルゴリズム
  • データ構造とアルゴリズム (新・情報 通信システム工学)(楽天Amazon
ネットワーク系
  • マスタリングTCP/IP 入門編(楽天Amazon
    定番です。ボリュームが多いので、院試対策としては必要な箇所をつまみ食いするようなスタンスで良い気はします。
深層学習系
  • ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装(楽天Amazon
  • 定番です。(深層学習系が直接出題されることはあまりないかもしれませんが。。)

最後に

大学院入試は研究室や年度によって出題科目、範囲、難易度が大きく変わります。そのため、一般的な最適解はありません。いろんな方がいろんなことを言うと思いますが、あくまでも参考程度に留めておいて、各々最適なやり方を見つけて取り組んでください。応援しています。

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